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中国 歴代王朝の都(古都)一覧

中国では王朝が交代するたびに、あるいは同じ王朝の中でも遷都によって、都の位置がたびたび移り変わってきました。 ここでは、夏の二里頭から中華人民共和国の北京まで、歴代王朝の都を移り変わりの順に紹介します。

実際の海岸線をもとにした中国の位置関係図です。朱色の番号は下の一覧の都、白丸は主要都市の目安です。 西安・北京・南京・洛陽周辺は複数の王朝が同じ都市を都としたため、番号が近接しています。

内モンゴル自治区新疆・シルクロードチベット台湾海南島上海広州香港ラサウルムチフフホト1234567891011121314151617
二1
二里頭にりとう夏
c. 2070 – 1600 BC
河南省偃師

禹うが開いたと伝わる中国最古の王朝・夏の都に比定される遺跡。宮殿跡や青銅器工房が発掘され、禅譲から世襲へと移った初期国家の姿を今に伝える。

殷2
殷いん(安陽あんよう)殷(商)
c. 1300 – 1046 BC
河南省安陽市

第19代王盤庚ばんこうが遷都し、以後約250年にわたり殷代後期の都として栄えた地。20世紀の発掘調査で甲骨文字こうこつもじをはじめとする高度な文明の実態が明らかになった。

鎬3
鎬京こうけい西周
1046 – 771 BC
陝西省西安市

殷を滅ぼした武王ぶおうが「天命」思想を掲げて開いた周王朝最初の都。前771年、寵姫を溺愛した幽王ゆうおうの代に犬戎けんじゅうの侵入を受けて陥落した。

洛4
洛邑らくゆう東周・春秋戦国
770 – 256 BC
河南省洛陽市

鎬京を失った平王へいおうが遷都した東周の都。以後周王室の実権は縮小して権威は形式化する一方、有力諸侯が覇を競う春秋・戦国の時代が幕を開けた。

咸5
咸陽かんよう秦
221 – 206 BC
陝西省咸陽市

戦国時代から秦の本拠であった都で、中国統一後は史上初の統一帝国の中枢となった。始皇帝しこうていの死後まもなく項羽こうう軍によって焼き払われたと伝わる。

長6
長安ちょうあん(前漢)前漢
202 BC – AD 8
陝西省西安市

劉邦りゅうほうが関中の要害の地に定めた漢の都。秦の旧制度を引き継ぎつつ、以後400年におよぶ漢王朝の出発点となり、シルクロード交易の東の起点としても栄えた。

洛7
洛陽らくよう(後漢)後漢
AD 25 – 220
河南省洛陽市

光武帝こうぶてい劉秀が漢を再興した際、前漢の長安ではなくこの地を都と定めた。この後も曹魏そうぎ・西晋が相次いで都とし、中原の政治的中心であり続けた。

成8
成都せいと蜀漢(三国)
221 – 263
四川省成都市

漢王室の後継を称した劉備りゅうびが皇帝に即位して定めた蜀の都。丞相諸葛亮しょかつりょうのもとで内政が整えられ、天険の地の利を背景に三国中最も長く独立を保った。

建9
建業けんぎょう呉(三国)
229 – 280
江蘇省南京市

孫権そんけんが皇帝に即位して定めた呉の都。長江の防衛線と江南開発を背景に三国中最後まで存続し、以後の南朝諸王朝が同地を都とする先例を開いた。

建10
建康けんこう東晋・南朝
317 – 589
江蘇省南京市

華北を追われた司馬睿しばえいが建てた東晋、続く宋・斉・梁・陳の南朝四王朝が約270年にわたり都とした地。貴族文化と仏教美術が花開いた江南文化の中心地であった。

長安(隋・唐)11
長安ちょうあん(隋・唐)隋・唐
581 – 907
陝西省西安市

隋の文帝ぶんていが新たに造営し、唐代には人口100万を超える国際都市として最盛期を迎えた都。シルクロードを通じて東西の文物が行き交う、当時世界最大級の都市であった。

写真: Xiquinho Silva / Wikimedia Commons(CC BY)
開12
開封かいほう五代・北宋
907 – 1127
河南省開封市

後梁こうりょう以来五代の多くの政権が都とし、趙匡胤ちょうきょういんの宋建国後も引き続き都とされた地。運河交通の要衝として栄え、『清明上河図せいめいじょうかず』が伝える商業都市文化の最盛期を築いた。

臨13
臨安りんあん(現・杭州)南宋
1127 – 1276
浙江省杭州市

靖康の変せいこうのへんで開封を失った高宗こうそうが落ち着いた地。正式な遷都は宣言されず仮の都「行在」とされたが、江南の富を背景に北宋を凌ぐ経済的繁栄を築いた。

大都(現・北京)14
大都だいと(現・北京)元
1271 – 1368
北京市

クビライが中国式の宮城・官制を整えて定めた元の都。マルコ・ポーロの旅行記にも描かれた国際色豊かな大都市で、大運河の改修によって江南の物資が直結された。写真は同じくクビライが定めた夏の都・元上都の遺跡。

写真: Flaumfeder / Wikimedia Commons, CC BY-SA 4.0
北京(明・清)15
北京ぺきん(明・清)明・清
1421 – 1912
北京市

永楽帝えいらくていが1421年に南京から遷都し、壮麗な紫禁城しきんじょうを築いた地。以後清代末期に至るまで約500年にわたり中国の政治的中枢であり続けた。

Wikimedia Commons, CC BY-SA 4.0
南16
南京なんきん(中華民国)中華民国
1912、1927 – 1937・1945 – 1949
江蘇省南京市

孫文そんぶんが臨時大総統として臨時政府を樹立した地。国民政府時代にも首都と定められたが、日中戦争の勃発で重慶へ、国共内戦の敗北で台北へと拠点を移すことになった。

北17
北京ぺきん(中華人民共和国)中華人民共和国
1949 –
北京市

毛沢東もうたくとうが天安門てんあんもん楼上で建国を宣言した地。清朝以来の紫禁城(故宮)や天安門広場は、現在も国家的な政治儀礼の舞台であり続けている。

長安から西へ延びるシルクロードとその沿線のオアシス都市、城壁や関所など「城」に着目したまとめも別ページで紹介しています。