「中国五千年史」- 新石器時代から現代まで、王朝・人物・出来事をスクロールして辿る
40年続く歴史シミュレーションの歩みと最新作
『三國志』は、1985年に光栄(現・コーエーテクモゲームス)が発売した歴史シミュレーションゲームのシリーズです。プレイヤーは後漢末から三国時代の群雄や武将となり、内政・外交・戦争を通じて天下統一を目指します。生みの親はシブサワ・コウ(襟川陽一)。2025年に40周年を迎え、世界累計950万本を超えるロングセラーとなりました。このページでは、最新作からシリーズの歴史、作品一覧、選び方までをまとめ、ゲームに登場する武将の史実もあわせて紹介します。
40周年を記念して、2026年には人気作の決定版が2本発売されました。新作のナンバリング『15』は、2026年10月時点では発表されていません。
2020年発売の『三國志14』に、パワーアップキットとその後の追加コンテンツをまとめた決定版。土地を自勢力の色で塗り広げていく一枚マップの戦略性が特徴で、登場武将は1000人を超えシリーズ最多。2026年6月には『14』シリーズの累計出荷が100万本を突破したと発表された。
2001年の『三國志VIII』を作り直し、2024年10月に発売された『三國志8 REMAKE』のパワーアップキット版で、シリーズ40周年の記念作。好きな武将になりきって生涯を送る「武将プレイ」が魅力で、身分ごとに異なるコマンドを得られる「宝珠」や、勢力の膠着を打ち破る「転機」、5本の仮想シナリオなどが追加された。
最新情報は「三國志」シリーズ40周年記念サイト(公式)で発表されています。
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1983年の『信長の野望』で歴史シミュレーションという分野を切り開いた光栄(現コーエーテクモゲームス)は、1985年12月、パソコン向けに『三國志』を発売した。プレイヤーは群雄の一人となって内政・外交・戦争を指揮し、中国全土の統一を目指す。武将一人ひとりの能力が数値で表され、有能な人材を集めて国を育てる面白さは、その後のシリーズの土台となった。『II』で計略や新君主、『III』で統率・水軍の能力が加わり、ファミコンやスーパーファミコンへの移植で家庭用ゲーム機にもファンを広げた。
『IV』(1994年)では投石車などの兵器や捕虜となった武将の扱いが加わり、追加シナリオや新機能を収めた「パワーアップキット」もこのころから定番となった。『V』(1995年)は陣形や名声、『VI』(1998年)は年齢とともに変化する能力値や武将の主義・派閥を取り入れ、作品ごとに異なる切り口で三国時代を再現していく。
『VII』(2000年)で、君主だけでなく在野の人物や一武将としても遊べる「全武将プレイ」が登場。『VIII』(2001年)では結婚や子育ても描かれた。一方で『IX』(2003年)は君主制に戻り、中国全土を一枚の地図で表して各勢力が同時に動く半リアルタイム制を採用、『11』(2006年)は3Dの一枚マップに施設を配置する「箱庭内政」で高い評価を得た。以後、シリーズは君主制と武将プレイの作品が交互に出る流れが続く。
『12』(2012年)はオンライン対戦を、30周年記念作の『13』(2016年)は武将同士の絆を重視した全武将プレイを打ち出した。『14』(2020年)は土地を塗り広げる一枚マップと1000人超の武将で人気を集め、2024年には『三國志8 REMAKE』でシリーズ初の本格リメイクに挑んだ。2025年にシリーズは40周年を迎え、世界累計販売は950万本を超えている。
発売年は最初の機種での発売年です。多くの作品はその後、別の機種への移植やパワーアップキット版が発売されています。
| 作品 | 発売年 | 形式 | 主な特徴 |
|---|---|---|---|
| 三國志 | 1985 | 君主 | シリーズ第1作。パソコン(PC-8801シリーズ)向けに発売。 |
| 三國志 II | 1989 | 君主 | 計略・新君主の登録が加わる。 |
| 三國志 III | 1992 | 君主 | 都市単位の戦闘、統率・水軍の能力、新武将作成。 |
| 三國志 IV | 1994 | 君主 | 兵器や捕虜の扱いが加わる。パワーアップキットが定番に。 |
| 三國志 V | 1995 | 君主 | 陣形と名声を導入。 |
| 三國志 VI | 1998 | 君主 | 年齢で変化する能力値、主義・派閥。 |
| 三國志 VII | 2000 | 全武将 | シリーズ初の全武将プレイ。 |
| 三國志 VIII | 2001 | 全武将 | 結婚・子育て、50本を超えるシナリオ。2024年にリメイク。 |
| 三國志 IX | 2003 | 君主 | 一枚マップと半リアルタイム制、城以外の拠点。 |
| 三國志 X | 2004 | 全武将 | 全武将プレイ。「戦役」を追加。 |
| 三國志 11 | 2006 | 君主 | 3D一枚マップ、施設を建てる箱庭内政。 |
| 三國志 12 | 2012 | 君主 | 無料のオンライン対戦モード。 |
| 三國志 13 | 2016 | 全武将 | シリーズ30周年記念作。武将同士の絆を重視。 |
| 三國志 14 | 2020 | 君主 | 土地を塗り広げる一枚マップ、1000人超の武将。 |
| 三國志 8 REMAKE | 2024 | 全武将 | 『VIII』を一新したシリーズ初の本格リメイク。 |
形式:「君主」は君主として勢力を動かす作品、「全武将」は君主以外の武将としても遊べる作品。
『三國志』シリーズは、作品によって遊び方の軸が大きく異なります。まずは「国を動かしたいか」「一人の武将として生きたいか」で選ぶのがおすすめです。
曹操や劉備などの君主となり、内政・人事・外交・戦争のすべてを指揮する。勢力を大きくしていく達成感を味わいたい人、戦略を練るのが好きな人向け。
おすすめ:『三國志14』(最新の操作性と1000人超の武将)、『三國志11』(根強い人気の名作)
君主に限らず、在野の人物や配下の武将としても遊べる。仕官・出世・独立、ほかの武将との交流や結婚など、物語の登場人物になりきる楽しみがある。お気に入りの武将がいる人向け。
おすすめ:『三國志8 REMAKE』(遊びやすさと物語性を両立)、『三國志13』
シブサワ・コウは、コーエーテクモの創業者・襟川陽一のゲームクリエイターとしての名前です。1950年に栃木県足利市で生まれ、慶應義塾大学を卒業後、1978年に足利で染料・工業薬品の問屋「光栄」を創業しました。
転機は1980年、30歳の誕生日に妻の襟川恵子から贈られたパソコンでした。独学でプログラミングを覚え、1981年に初のゲーム『川中島の合戦』を発表。1983年の『信長の野望』、1985年の『三國志』のヒットで、光栄は歴史シミュレーションの代名詞となります。経営面では恵子が二人三脚で会社を支え、のちに社長も務めました。
『三國志』では長くプロデューサーとしてシリーズを見守り、横山光輝の漫画『三国志』の愛読者としても知られます。2009年のテクモとの経営統合後はコーエーテクモホールディングスの経営を担い、2026年にはクリエイター活動45周年と『三國志』40周年を記念したコンサートも予定されています。
ゲームの能力値やイベントの裏には、実在の人物の生涯があります。名前のリンクから、史実の人物紹介を読むことができます。
曹操: 『三才図会』(明代) / Wikimedia Commons(パブリックドメイン)、劉備: Wikimedia Commons(パブリックドメイン)、孫権: Wikimedia Commons(パブリックドメイン)、諸葛亮: 『晩笑堂竹荘畫傳』 / Wikimedia Commons(パブリックドメイン)、関羽: 『三才図会』(明代) / Wikimedia Commons(パブリックドメイン)、司馬懿: 朱天然『歴代古人像賛』(明代) / Wikimedia Commons(パブリックドメイン)
三国それぞれの国力や人材の違いは魏・呉・蜀の違い、ゲームのシナリオにもなる名勝負は三国時代 合戦マップで紹介しています。
決まった主人公の物語に沿って進むシミュレーションRPG。劉備・諸葛亮・曹操それぞれの視点で三国志の名場面をたどる。
武将を操作して戦場の敵をなぎ倒す「一騎当千」のアクションゲーム。2025年の『真・三國無双 ORIGINS』は、名もなき主人公の目から黄巾の乱以後の乱世を描く。
全国のプレイヤーと同じ地図の上で領土を争うオンライン戦略ゲーム。シリーズの武将グラフィックや能力値を受け継いでいる。
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ゲームで武将の名前を覚えたら、物語や歴史書で人物の素顔に触れてみると、次のプレイがいっそう楽しくなります。
『三国志演義』と正史の関係は中国の四大名著とはや中国の歴史書、三国志を書いた作家は中国史を題材にした日本人小説家一覧で詳しく紹介しています。
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ナンバリング作品は1985年の初代から2020年の『三國志14』まで14作あります。これに2024年のリメイク作『三國志8 REMAKE』が加わり、多くの作品には追加要素を収めた「パワーアップキット」版も発売されています。
今の機種で手軽に遊べ、チュートリアルも整った『三國志14』か『三國志8 REMAKE』がおすすめです。国を動かす戦略を楽しみたいなら君主プレイの『14』、好きな武将になりきりたいなら武将プレイの『8 REMAKE』を選ぶとよいでしょう。
「國」は「国」の旧字体です。コーエーのゲームは初代から一貫して旧字体の「三國志」を正式なタイトルにしており、小説や歴史書の『三国志』と区別する目印にもなっています。
ゲームの人物像やイベントの多くは、明代の小説『三国志演義』にもとづいています。赤壁の戦いのような大きな出来事は史実ですが、諸葛亮が風を呼ぶ場面などは物語の創作です。最近の作品では正史『三国志』の記述も取り入れられ、史実と演義の両方の顔が見られます。
本編の発売後に出る追加版で、新しいシナリオ・イベント・システムや、武将データの編集機能などが加わります。本編とのセット版(with パワーアップキット)と、本編を持っている人向けの単体版があります。
ゲームの舞台になった三国時代の出来事や人物は、年表・人物ページもあわせてご覧ください。