あらすじ
東勝神州の花果山の石から生まれた猿は、水簾洞を見つけて猿たちの王「美猴王」となる。不老不死を求めて仙人・須菩提祖師に弟子入りし、「孫悟空」の名と、觔斗雲・七十二変化の術を授かる。東海竜王から如意金箍棒を手に入れ、天界に招かれても馬の番人「弼馬温」の役に怒って暴れ、「斉天大聖」を名乗る。蟠桃や仙丹を盗み食いして天界の軍勢と戦い抜くが、最後は釈迦如来の手のひらから逃れられず、五行山の下に500年間封じ込められる。
釈迦如来は、東の国(唐)に大乗の経典を伝えるため、西天まで経を取りに来る者を探すよう観音菩薩に命じる。一方、唐では太宗が冥界をめぐってよみがえる騒動があり、死者を供養する大法会が開かれる。その場で観音の導きを受けた若き僧・玄奘が、太宗から「三蔵」の号を授かり、天竺への旅に出ることになる。
三蔵は五行山で孫悟空を救い出し、最初の弟子とする。乱暴な悟空を抑えるため、観音は頭を締めつける緊箍児(輪)と、それを締める呪文を三蔵に授けた。続いて三蔵の馬を食べた竜王の子・玉竜が白馬に姿を変えて乗り物となり、高老荘では婿入りしていた猪八戒を、流沙河では川に住む沙悟浄を弟子に加える。ここに三蔵と三人の弟子、白馬の一行がそろう。
物語の大部分を占めるのが、妖怪や魔王との戦いの連続である。三蔵の肉を食べれば不老長寿になれるという噂から、妖怪たちは次々と一行を襲う。悟空が三度化け物を打ち殺して三蔵に破門される「白骨夫人」、名前を呼ばれて返事をすると吸い込まれる瓢箪をもつ「金角・銀角」、炎を消すため芭蕉扇を奪い合う「火焔山」など、名場面の多くがこの部分にある。
14年の旅の末、一行はついに天竺の霊山に到り、釈迦如来から経典を授かる。ところが最初に渡されたのは文字のない白紙の経で、取り替えてもらった帰り道にも、八十一に一つ足りない最後の災難が待っていた。経典を唐に届けた後、三蔵は旃檀功徳仏、悟空は闘戦勝仏となり、八戒・悟浄・白馬もそれぞれ位を授かって物語は幕を閉じる。
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