戦国七雄のうち最後まで抵抗した斉を滅ぼし、秦王政は中国史上初めて全土を統一する。統一後は自ら「皇帝」の称号を創始し、三皇五帝を超える権威を天下に示そうとした。度量衡・文字・貨幣の統一に加え、車軌(車輪の幅)まで規格を揃えるなど、分裂していた社会基盤を隅々まで均質化する政策を矢継ぎ早に打ち出した。従来の封建制を廃して郡県制による中央集権体制を敷き、官僚が皇帝の命令一つで全土を統治する仕組みを作り上げたことは、以後2000年余り続く中国的統治システムの原型となった。在位はわずか十数年に過ぎなかったが、その統治の枠組みは後の漢以降の諸王朝にも受け継がれていく。