222王朝
呉の建国(孫権)
孫権は父孫堅、兄孫策が江東の地に築いた勢力基盤を若くして受け継ぎ、周瑜・魯粛・呂蒙といった有能な家臣団の補佐を受けながら江南の支配を着実に固めていった。赤壁の戦いや、関羽から荊州を奪った戦いなど、魏・蜀それぞれとの間で巧みに離合集散を繰り返しながら自国の勢力を保った点に孫権の外交手腕がうかがえる。222年にはまず「呉王」を称し、229年に至って正式に皇帝に即位、建業(現・南京)を都と定めて名実ともに三国の一角を占める国家として確立した。江南地方の開発を積極的に推進したことは、それまで政治の中心から離れていた長江以南の経済発展を促し、後世の中国における南北の経済的重心の移動にもつながる先駆けとなったと評価されている。孫権の治世は三国の君主の中でも最も長く、その安定した統治により呉は三国中最後まで存続する国となった。
関連する建造物・国宝・人物
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建造物・遺跡
孫
孫権陵(蒋陵)
江蘇省南京市の紫金山南麓にある孫権の陵墓。南京に都した呉の歴史を伝える史跡の一つ。
関連する人物
父兄の地盤を継承し江南に呉を建てた初代皇帝。巧みな外交と江南開発により、三国中最も長く国を保った。
Wikimedia Commons(パブリックドメイン)
孫堅の長男で孫権の兄。若くして江東を平定し、呉の基盤を築いた。その勇猛さから「小覇王」と呼ばれる。
清代『三国志演義』挿絵 / Wikimedia Commons(パブリックドメイン)
呉の武将。学問に励んで大きく成長したことから「呉下の阿蒙にあらず」の故事を生み、関羽から荊州を奪取した。
清代『三国志演義』挿絵 / Wikimedia Commons(パブリックドメイン)
呉の名将・政治家。夷陵の戦いで劉備の大軍を火攻めで破り、のちに呉の丞相となった。
清代『三国志演義』挿絵 / Wikimedia Commons(パブリックドメイン)
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