元
元 / 1271 – 1368
1271王朝

元の建国(クビライ)

チンギス・ハンの孫クビライは、弟アリクブケとの後継者争いを制してモンゴル帝国のハーンの地位を掌握すると、1271年に中国の古典『易経えききょう』の一節「大哉乾元」にちなみ、中国風の国号「元」を定めた。これは従来の遊牧国家的な「大モンゴル国(イェケ・モンゴル・ウルス)」から、中国の伝統的な王朝としての正統性をも兼ね備えた統治体制への転換を意味していた。クビライは大都だいと(現・北京)を新たな首都と定めて中国式の宮城・官制を整える一方、モンゴル人第一主義や独自の駅伝制(ジャムチ)などモンゴル的統治の要素も色濃く残した。この頃までにモンゴル帝国全体は事実上キプチャク・チャガタイ・イル・オゴデイの各ハン国に分立しており、元はそれらの緩やかな宗主的地位を保ちながらも、実質的には中国を主たる基盤とする王朝として機能していくことになる。

関連する建造物・国宝・人物
※ 画像はWikimedia Commonsのパブリックドメイン/CCライセンス素材を使用しています(各画像下にクレジット表記)
建造物・遺跡
元上都遺跡
元上都げんじょうと遺跡
内モンゴル自治区にあるクビライ即位の地・夏の都跡。「ザナドゥ」の名でも知られ、世界遺産に登録されている。
写真: Flaumfeder / Wikimedia Commons, CC BY-SA 4.0
関連する人物
クビライ(世祖)
チンギス・ハンの孫。モンゴル帝国第5代皇帝であり、中国風の国号「元」を定めて中国全土を統一支配した。
作: アニゲ(元代宮廷画家、国立故宮博物院蔵) / Wikimedia Commons(パブリックドメイン)
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関連作品
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書籍・漫画
『チンギス紀』(北方謙三)
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