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三
三国 / 220 – 280

孫権そんけん

父兄の地盤を継承し江南に呉を建てた初代皇帝。巧みな外交と江南開発により、三国中最も長く国を保った。

孫権
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生涯・業績

父孫堅そんけんと兄孫策そんさくが相次いで戦乱の中で命を落としたため、19歳という若さで江東の地盤を引き継ぐことになった孫権は、周瑜しゅうゆ・張昭ちょうしょうら父兄の代からの重臣に支えられながら、着実に江南での支配を固めていった。南下してきた曹操そうそうの大軍を前にした際には、徹底抗戦を主張する周瑜らの意見を容れて劉備りゅうびと同盟し、赤壁せきへきの戦いで曹操軍を退けたことで、三国鼎立の一角としての地位を確立した。

その後は魏・蜀の間で時に応じて同盟相手を変える柔軟な外交を展開しつつ、229年には皇帝を称して呉を建国した。軍事面では華々しい対外遠征よりも江南の開発と防衛に力を注ぎ、農業生産の拡大や造船・海上交易の振興を進めたことで、長江下流域一帯の経済的な基盤を大きく発展させた。この地道な国力涵養により、呉は三国の中で最も長く存続する国となった。晩年は後継者争いをめぐる混乱を招いた点で評価が分かれるが、若くして継いだ地盤を守り育て、江南地方を後の中国経済の中心地の一つへと押し上げた功績は大きい。