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三
三国 / 220 – 280

司馬懿しばい

魏の重臣・軍略家。諸葛亮しょかつりょうの北伐を防ぎ抜き、のちにクーデターで魏の実権を掌握して西晋建国の基礎を築いた。

司馬懿
朱天然『歴代古人像賛』(明代) / Wikimedia Commons(パブリックドメイン)

生涯・業績

河内かだい郡の名門司馬氏の出身で、曹操そうそうに招かれて出仕し、やがて太子曹丕そうひの側近として重用された。曹丕が即位すると魏の中枢を担う重臣となり、226年に曹丕が没した際には後継の曹叡そうえい(明帝)を補佐するよう遺命を受けた。

諸葛亮しょかつりょうの北伐に対しては、無理に決戦を挑まず守りを固めて蜀軍の兵糧切れを待つ持久戦で対抗し、234年の五丈原ごじょうげんの対陣でも出撃を控え続けるうちに諸葛亮は陣中で病没した。「死せる孔明、生ける仲達を走らす」の故事はこのときの逸話に由来する。その後、遼東の公孫淵こうそんえんを滅ぼすなど功績を重ね、249年には政敵の曹爽そうそう一派をクーデター(高平陵こうへいりょうの変)で排除して魏の実権を掌握した。この権力は子の司馬師しばし・司馬昭しばしょうに受け継がれ、孫の司馬炎しばえんによる西晋建国へとつながっていく。