1279年、広東沖の崖山(現・広東省江門市新会区)において、張世傑の率いる南宋水軍と元将張弘範の艦隊が最後の決戦に及んだ。数の上でも戦術面でも劣勢であった南宋軍は総崩れとなり、丞相陸秀夫はもはやこれまでと悟ると、わずか8歳の幼帝衛王昺を背負って海に身を投げたと伝えられる。この後を追うように多くの後宮・臣下・兵士らも入水し、その数は伝承では十万に及んだともいわれるが、誇張を含む可能性も指摘されている。こうして約320年続いた宋王朝は完全に滅亡し、中国史上初めて異民族王朝(元)が中国全土を統一支配するという新たな時代の幕が開かれることになった。