南
南宋 / 1127 – 1279
12世紀文化

朱子学の大成(朱熹しゅき)

南宋の思想家朱熹しゅきは、北宋の程顥ていこう・程頤ていい兄弟が説いた学統を継承し、「理」と「気」の関係を軸に宇宙の成り立ちから人間の倫理までを体系的に説明する壮大な哲学体系を築き上げた。彼が編んだ『論語』『孟子』『大学』『中庸』の四書に対する注釈書『四書集注ししょしっちゅう』は、元代以降の科挙において公式の解釈として採用され、以後約600年にわたり官吏登用試験の根幹をなす存在となった。晩年には江西の白鹿洞書院はくろくどうしょいんを再興して自ら講学にあたり、規律と師弟関係を重んじる書院教育の模範を確立したことでも知られる。この朱子学は李氏朝鮮では国教的な地位を得て両班りょうはん社会の倫理規範となり、日本でも江戸幕府の官学として林羅山らによって受容されるなど、東アジア全域の思想・統治観に長期にわたる影響を及ぼすことになった。

関連する建造物・国宝・人物
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建造物・遺跡
白鹿洞書院
白鹿洞書院はくろくどうしょいん
江西省九江にある書院。朱熹しゅきが晩年に再興し講学の場とした、中国の書院教育を代表する史跡。
写真: Pauloleong2002 / Wikimedia Commons(CC BY-SA)
関連する人物
朱熹
南宋の儒学者。程朱学(朱子学)を大成し、以後の東アジアの思想・統治理念に長期的な影響を与えた。
Wikimedia Commons(パブリックドメイン)
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