263戦争・動乱
蜀漢の滅亡
諸葛亮の死後、姜維がその北伐路線を受け継いで魏への攻勢を続けたが、大きな戦果を挙げられないまま国力をいたずらに消耗させ、蜀漢の政治は次第に宦官黄皓の専横などにより乱れていった。263年、魏の実権を握っていた司馬昭は鄧艾・鍾会らに大軍を率いさせて蜀漢征討に乗り出し、鄧艾の部隊が険しい山道を踏破して成都に迫る奇襲策を成功させると、皇帝劉禅はほとんど抵抗することなく降伏を選んだ。これにより劉備の建国から43年で蜀漢は滅亡し、三国の一角が初めて消え去ることになった。降伏後、魏に移された劉禅が「この地の楽しさを思い、蜀のことなど思い出さない(楽不思蜀)」と語ったという逸話は、亡国の君主の暗愚さを象徴する故事として後世広く知られている。蜀漢の滅亡はまもなく訪れる魏晋交代、そして呉の滅亡による三国時代終焉へと続く一連の流れの端緒となった。
関連する建造物・国宝・人物
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関連する人物
蜀漢2代皇帝で劉備の子。魏の攻勢を受けて降伏し蜀漢は滅亡した。降伏後の逸話「楽不思蜀」でも知られる。
清代の肖像画 / Wikimedia Commons(パブリックドメイン)
諸葛亮の後継者として北伐を続けた蜀漢の将軍。蜀漢滅亡後も国の再興を図ったが果たせなかった。
清代『三国志演義』挿絵 / Wikimedia Commons(パブリックドメイン)
魏の将軍。険しい山道を越える奇襲で成都に迫り、劉禅を降伏させて蜀漢を滅ぼした。
清代の肖像画 / Wikimedia Commons(パブリックドメイン)
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