元
元 / 1271 – 1368
1368戦争・動乱

元の北走・明の建国

紅巾軍の一派から頭角を現した朱元璋しゅげんしょうは、長江中流の陳友諒ちんゆうりょう、下流の張士誠ちょうしせいといった有力な群雄たちを次々と打ち破り、江南一帯の統一を成し遂げていった。1368年、朱元璋は南京(応天府おうてんふ)で皇帝に即位し、国号を「明」、元号を「洪武」と定める。同年、明軍は北上を続けて元の都大都だいとを包囲し、最後の皇帝順帝じゅんてい(トゴン・テムル)は抵抗をあきらめてモンゴル高原へと退いた。こうして約100年に及んだ元による中国支配は終わりを告げたが、順帝以下の元朝勢力はモンゴル高原でなお命脈を保ち、後世「北元ほくげん」と呼ばれる政権として明と長く対峙し続けることになる。