明
明 / 1368 – 1644
1368王朝

明の建国(朱元璋しゅげんしょう)

明の初代皇帝洪武帝こうぶてい朱元璋しゅげんしょうは、貧しい農民の子として生まれ、幼くして両親を失い一時は托鉢僧として放浪した後に紅巾軍に身を投じるという、中国王朝史上でも際立って異色の経歴の持ち主であった。1368年に皇帝に即位すると、丞相の胡惟庸こいようが謀反を企てたとされる「胡惟庸の獄」を機に丞相制度そのものを廃止し、六部(中央官庁)を皇帝に直属させることで空前絶後ともいえる皇帝独裁体制を築き上げた。また里甲制による戸籍管理や、耕地の形状を魚の鱗のように図示した魚鱗図冊ぎょりんずさつの作成など、末端の農村社会にまで及ぶ緻密な統治システムを整備し、中央集権国家の基盤を固めた。一方でその治世後半には、かつての功臣たちを謀反の疑いで大量に粛清する「胡藍の獄こらんのごく」と呼ばれる苛烈な粛清が行われ、数万人ともいわれる人々が命を落としたとされる。

関連する建造物・国宝・人物
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建造物・遺跡
明孝陵
明孝陵みんこうりょう
南京にある朱元璋しゅげんしょうとその皇后の陵墓。明・清両代の帝陵形式の原型となり、世界遺産に登録されている。
写真: Anne Oeldorf-Hirsch / Wikimedia Commons, CC BY 2.0
関連する人物
朱元璋(洪武帝)
朱元璋しゅげんしょう(洪武帝こうぶてい)
貧しい農民出身から皇帝にまで上り詰めた明の初代皇帝。丞相制度廃止など皇帝独裁体制の基礎を築いた。
『明太祖半身像』(国立故宮博物院蔵) / Wikimedia Commons(パブリックドメイン)
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