2001年、国際オリンピック委員会の投票により北京はトロント・パリ・イスタンブール・大阪などの候補地を破って2008年夏季オリンピックの開催地に選ばれ、改革開放から30年という節目の年に大会を迎えることとなった。映画監督張芸謀が総合演出を手がけた開会式は壮麗な演出で世界に強い印象を残し、会場として建設された「鳥の巣」(国家体育場)や「水立方」(国家水泳センター)は北京の新たなランドマークとなった。大会では中国選手団が金メダル獲得数で史上初めて首位に立ち(総メダル数では米国に次ぐ2位)、スポーツ大国としての存在感を国内外に強く印象づけた。一方で開催前の聖火リレーの過程ではチベット問題や人権状況をめぐる国際的な抗議行動が各国で発生するなど、大会そのものが政治的な注目を集める場ともなり、光と影の両面を伴う出来事として記憶されている。