寵姫褒姒を溺愛した幽王が、彼女を笑わせるためにいたずらに烽火(のろし)を上げて諸侯を集めては失望させることを繰り返した結果、いざ西方の異民族犬戎が本当に侵攻してきた際には誰も救援に駆けつけなかったと伝えられる。この「烽火戯諸侯」の逸話は、信義を失った為政者の末路を戒める故事として後世に広く知られている。犬戎の攻撃により都鎬京は陥落して幽王は殺害され、ここに西周は滅亡した。翌年、諸侯に擁立された平王は混乱を逃れて都を東方の洛邑(現在の洛陽)へ移し、以後の時代は「東周」、なかでも前半期は「春秋時代」と呼ばれることになる。