春
春秋 / 770 BC – 403 BC
632 BC戦争・動乱

晋文公しんぶんこうの覇権・城濮の戦いじょうぼくのたたかい

晋の文公(重耳ちょうじ)は若い頃に国内の政争を逃れて19年間にも及ぶ亡命生活を各国で送り、艱難辛苦の末に帰国して即位したという劇的な半生で知られる。即位後は南方の大国楚そと中原の覇権を争い、城濮の戦いにおいて機略に富んだ戦術を用いてこれを打ち破った。この勝利により晋は斉に続く新たな覇者としての地位を確立し、以後長きにわたり中原諸侯に大きな影響力を持ち続けることになる。亡命中に世話になった人々への恩義を貫いた逸話や、退却の約束を律義に守った「退避三舎たいひさんしゃ」の故事なども、文公の人物像を伝えるものとして後世に語り継がれている。