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今
中華人民共和国 / 1949 – 現在

鄧小平とうしょうへい

文革後の中国共産党の実質的最高指導者。改革開放路線を主導し、以後の中国の経済成長路線を方向づけた。

鄧小平
1979年、訪米時の公式写真(米国国立公文書館蔵) / Wikimedia Commons(パブリックドメイン)

生涯・業績

若くしてフランスへ渡り苦学生として働きながら学んだ鄧小平は、現地で共産主義運動に参加したのち帰国し、中国共産党の革命闘争に加わって数々の要職を歴任した。しかし文化大革命ぶんかだいかくめいの期間中には「実権派じっけんは」として二度にわたり失脚と復権を繰り返すという波乱の経験をした。この間、地方に下放されて工場労働に従事するなど不遇の時期を耐え抜き、その実務能力と政治的な粘り強さで最終的に党の要職へ返り咲いた。

毛沢東もうたくとうの死後、党内の権力闘争を経て1978年頃までに中国共産党の実質的な最高指導者となった鄧小平は、国家主席などの最高国家ポストには就かないまま、それまでの計画経済路線を大きく転換する「改革開放かいかくかいほう」政策を主導した。「白猫黒猫論はくびょうこくびょうろん」(ネズミを捕る猫が良い猫であるように、イデオロギーにこだわらず結果を重視すべきという考え方)に象徴される実用主義のもと、沿海部に経済特区を設けて外資と市場経済の要素を導入し、以後数十年にわたる中国の高度経済成長の路線を方向づけた。その一方で1989年の民主化運動をめぐる対応は国内外で厳しい評価を受けており、経済発展と政治的統制という両側面を併せ持つ、現代中国の枠組みを規定した指導者として評価が続いている。