中国史年表
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前漢 / 206 BC – 8 AD

張騫ちょうけん

前漢の外交官・探検家。大月氏だいげっしへの使者として西域に赴き、その報告が後のシルクロード交易路開拓の端緒となった。

張騫
写真: John Hill(陝西せんせい歴史博物館) / Wikimedia Commons(CC BY-SA)

生涯・業績

漢中かんちゅうの出身で、前漢の武帝ぶていに仕えた官吏。北方の遊牧国家ゆうぼくこっか匈奴きょうどに苦くるしめられていた武帝ぶていは、かつて匈奴きょうどに追われて西へ移った大月氏だいげっしと同盟を結び、匈奴きょうどを挟み撃ちにしようと考えた。その使者に名乗り出たのが張騫ちょうけんで、紀元前139年ごろに長安ちょうあんを出発したが、途中で匈奴きょうどに捕らえられ、約10年にわたって抑留よくりゅうされた。

隙を見て脱出した張騫ちょうけんは、大宛だいえん(フェルガナ)・康居こうきょを経てようやく大月氏だいげっしにたどり着いたが、新しい土地で豊かに暮らしていた大月氏だいげっしに同盟の意思はなかった。帰途にも再び匈奴きょうどに捕らえられ、出発から13年後の前126年ごろ、ようやく長安ちょうあんに帰り着いた。同盟の目的は果たせなかったものの、彼が持ち帰った中央アジア各地の地理・物産・国々の情報は、それまで中国にほとんど知られていなかった「西域せいいき」の姿を初めて明らかにし、後に司馬遷しばせんの『史記しき』にも記録された。のちには烏孫うそんへの使者も務め、漢と西域諸国との交流、ひいてはシルクロード交易の端緒を開いた人物として知られる。前114年ごろに没した。

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